【効率の罠】「合理的」を追い求めるほど、なぜ人は疲弊するのか?

ねえ、ものしりんご。最近、世の中は「合理的」なことばかり求められている気がするんだ。論理的に考え、無駄をなくし、効率的に動く。ぼくもそうしなきゃって頑張っているんだけど、なんだかすごく疲れてしまって…

それは、無理もないよ。世の中には「合理化」を推し進める論理的思考ブームが溢れているけれど、その合理化は決して永続できないものだからね。

永続できない?どうして?だって、合理的な考え方って、一番正しいんじゃないの?

もちろん、論理的に考えることは大切だ。でも、その思考を支えているのは、君の「身体の有限性(ゆうげんせい)」という事実なんだ。

身体の有限性?

そう。君は、朝から晩まで集中し続けることはできないし、疲れたら眠くなる。お腹が空けば何かを食べたくなるし、悲しい時には涙も出る。君の身体は、君がどんなに「もっと合理的に!」と願っても、必ず限界を迎える。そして、その身体の有限性を無視した合理化は、いつか必ず破綻するんだ。

ああ…、確かに。ぼく、いつも夜中まで頑張って、朝起きるのがつらくなったりするんだ。

それは、君の身体が「もう無理だよ」ってサインを送っているんだ。無理な合理化は、身体からの信頼を失うことにつながる。食事や睡眠を削って効率を上げようとしても、結局は体調を崩して、かえって非効率になってしまうだろう?

うん、そうなんだ。

だから、時には「非合理」なことをすることも大切なんだ。たとえば、ただぼんやりと空を眺めたり、気の向くままに散歩をしたり。一見、無駄に見える時間こそが、疲れた心を癒し、君のエネルギーを再チャージしてくれる。

ぼく、そういう時間まで省こうとしてかも…。

合理性を求めるあまり、君の身体が持つ自然なリズムや感情を無視してはいけない。君の身体は、無理のないペースで動くようにできている。そのペースを守ることが、結果的に君が長く、楽しく、物事を続けるための秘訣なんだ。

合理化だけを追い求めるのは、危険なことだったんだね。なんだか、少しホッとしたよ。ありがとう、ものしりんご。

うん!君の身体の声に耳を傾けてごらん。そして、その声が教えてくれる「心地よい」ペースで歩むこと。それが、君にとっての本当の豊かさにつながるはずだよ。

編集後記

私たちは今、「合理化」と「効率」という強迫観念の中で疲弊しています。しかし、どんなに完璧な論理も、「身体の有限性」という事実に抗うことはできません。無理に合理的であろうとすることは、かえって身体からの信頼を失い、非効率な破綻を招きます。

「非合理」な時間、つまり、ぼんやりと空を眺めるような一見無駄に見える時間こそが、あなたを最も効率的に回復させるエネルギーです。合理化のブームに流されず、あなたの身体の声に耳を傾け、心地よいペースで歩むこと。それが、君にとっての本当の豊かさにつながるはずです。

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