「動機に悩む」きみへ

ねえ、ものしりんご。僕、新しいことを始めたいんだけど、なかなか踏み出せないんだ。周りのみんなは、「世の中のため」とか「誰かの役に立ちたい」とか、すごく立派な理由で動いているように見えるんだ。それに比べて、僕の動機は「なんとなく楽しそう」とか「かっこよさそう」とか、そんな理由ばかりで…。こんな不純な動機で始めてもいいのかな。

おはなし、それはとても素直で、素敵な動機だよ。それに、「不純な動機」なんて、誰にも決められないものさ。

でも、もっと立派な動機がないと、途中で挫折してしまうんじゃないかって不安なんだ。

大丈夫。どんな動機から始めても、まったく構わない。実は、多くの人にとって、何かを始める最初のきっかけは、君が思っている以上にシンプルで、個人的なものだったりするんだ。

そうなの?

うん。たとえば、偉大なアーティストだって、「褒められたい」とか「有名になりたい」という気持ちが最初のきっかけだったかもしれない。新しい技術を開発した人も、「面倒な作業を楽にしたい」という個人的な思いから始まったのかもしれない。動機は、その人の内側から湧き出てくるエネルギーそのものなんだ。それが「面白そう」でも、「お金を稼ぎたい」でも、何でもいい。

でも、それって、なんだか恥ずかしいな。

恥ずかしいことはない。むしろ、その個人的な動機こそが、君だけの原動力になるんだ。世の中のため、誰かのためという崇高な動機も素晴らしいけれど、時にそれは重荷になってしまうこともある。けれど、「楽しいから」「好きだから」という動機は、君をずっと支え続けてくれる。

そっか…。なんだか、少し楽になったよ。

そして、本当に大事なのは、始めてみてから見つかるものなんだ。続けていくうちに、「誰かを笑顔にしたい」「もっと多くの人に届けたい」といった、新しい動機が生まれてくることもある。だから、最初の動機にこだわる必要はないんだよ。

ありがとう、ものしりんご!僕の「なんとなく楽しそう」っていう気持ちを、大切にしてみるよ。

うん!その気持ちこそが、君の新しい物語を始める一歩になる。さあ、まずはその「なんとなく」の気持ちのまま、飛び込んでごらん。

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